2018年10月12日

田村能里子先生の展覧会に行きました

鎌倉のかさぎ画廊に、田村能里子先生の個展を観に行ってきました。画廊も45周年、田村先生も画業50周年だそうです。


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画廊では、油彩の50号くらいまでの油彩の小品(普通は50号を小品とは言いませんが田村先生の作品の中では小品の部類で、、)と、雑誌の挿絵の原画が展示されていました。

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雑誌の原画は、ユーモアのある可愛らしい素描でした。インドの女性を描くような重みのある素描とはまた違った魅力がありました。もしかしたら、田村先生はこの素描のようなお茶目な可愛らしい方なんじゃないかなーと想像しています。

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油彩は大胆な筆致とマチエールに、秀逸な線で描かれた人物画です。絵を通して堂々と強い気持ちを持って描いているのが伝わってきて、自分の自信のなさを思いしらされて、なんだかギクリとしてしまいました。(最初に「大胆な筆致」と書きましたが、後々みた制作中のビデオで、ローラーをたくさん使われているようで、その様子も大変興味深かったです!)

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田村先生は、「万」を超える数のデッサンをしている、そうです。それが実力と自信の礎となるのでしょう。
小さくても吸い込まれる魅力的な世界でした。

画廊には英文副オーナーが一人でお客様対応をしていました。なんと、あの和子さんがつい先日から入院してしまったそうです!英文さん曰く、もう元気で大丈夫なのだけと、退院すると、なんせ田村先生の個展中ですし、また張り切って仕事をしてしまうので退院させないでもらっているとか笑 本当に不在でも和子さんらしいお茶目な話題に事欠きませんね。
来年の私の個展の時期を相談してからお暇しました。

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今回はかさぎ画廊近くの鎌倉パークホテルにて、田村先生の大作と、大きい素描のシリーズ、田村先生の若い頃からの画業を追う30分ほどのビデオが展示されています。
こちらは撮影不可でした。

不思議なことに、大作の油彩は軽やかに感じました。ふわりと風がふいているような、空気が流れているような作品だと感じました。一方で、余白にコンテで描かれた素描の方がずっしりと重たく感じました。明らかにマチエールが厚い油彩の方が普通は重厚な絵になるものなのに、田村先生の魔法でした。
30分のビデオを観て、田村先生の作品を巡ってみたいなと思いました。
最近あるきっかけから、「やたら大きな絵」に疑問を感じていました。モチーフや表現との相関性のない大きいだけの絵って、スゴイけれど、無駄な努力、という感じで無意味なんじゃないかな、回りの人と差を付けたいだけなんじゃない?という感想を持ったからです。しかし、空間と一体化して、伸びやかな田村先生の作品を見ていると、やっぱり大きな絵を描いてみたい!という衝動がうずうずと沸いてきました。

パークホテルの方には円さんがお客様対応をしていて、色々感想を言いたかったものの、その場では、凄かったです、、としか言いようがありませんでした。
圧倒されて、魅入って、素晴らしい刺激と沢山の反省を頂戴いたしました。
いつか田村先生にお目にかかれますように。


posted by marie at 11:31| Comment(0) | 絵のこと

2018年10月10日

モザイク表札 四角いバージョン

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表札が完成しました。
四角い表札(グニャグニャですが)は初めて作りましたが、これもスッキリと文字が収まっていいですね。今回は設置する場所の関係で四角にしましたが、これからはお名前の漢字の形状に合わせて、四角か楕円を提案したいなと思います。
こちらは私の水戸の友人の家に設置します。月末に設置に行く予定なので、久しぶりに友人に会えるのも楽しみです!
posted by marie at 00:00| Comment(0) | モザイクやガラス

2018年10月09日

モザイクフォトフレーム その3

モザイクフォトフレームが完成しました。木製の部分は紺色にしました。明るい青の上に、緑がかった透明な青を重ねています。
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このフレームはご依頼主からご友人へのプレゼントです。こちらを受けとられるお宅のお写真を見せていただいたら、リビングの大きな二つの窓一面が海の景色!という素敵なロケーションでした。インテリアも西海岸風というのか、少しエイジングされた無垢の木の床に、サッシも壁もみんな白、木製の室内の扉は彩度の低いブルーグレーという海にピッタリのセレクションでした。素材感を活かしたインテリアのお宅には、素材感たっぷりのモザイクフォトフレームがピッタリ合いそうです。喜んでいただけますように。


posted by marie at 00:00| Comment(0) | モザイクやガラス

2018年10月04日

モザイクフォトフレーム その2

今日はモザイクフォトフレームと、表札を二つ同時に目地入れしました。

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乾かしてから、磨いて仕上げをします。

外構の方の表札部分もテッセラ(モザイクのピース)の準備ができました。
次にセメントでつけます。

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周辺のタイルの色をご依頼主が迷われているので、候補の石とタイルを少し取り寄せて、仮で少しだけ作ってみるつもりです。大事な家の入り口ですから、納得のいくものにしたいです。
posted by marie at 16:28| Comment(0) | モザイクやガラス

2018年10月03日

モザイクフォトフレーム など

海の見えるお宅に暮らすご友人へのプレゼント、として「海のイメージのフォトフレーム」のご注文をいただきました。
モザイクといえばフォトフレームというのはポピュラーな感じですが、実は私は今回初めて制作します。
自分で木のフレームから作ろうかと思いましたが、フォトフレームというのはなかなか工程が複雑で難しいのですね!
今回は市販の物から頑丈でちょうどいい大きさで無垢の木製のものを探して制作しています。

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青系のタイルとガラスをメインに、自然な感じが出るようにところどころ丸石もいれました。固いイメージにならないように、不揃いに並べようと思います。ここで使った石は、かなり昔に東京タワーの下のお土産屋さんのようなお店のパワーストーン詰め放題!といった感じのコーナーで購入したものです(笑)建材系のタイルやさんや石やさんでは扱っていない、丸い綺麗な石がたくさんあったので、いつか使うかも、と大事に持っていました。あまり私の普段の作品で使う機会がなかったので、今回生かせて良かったです。ちなみに、当時東京タワーに一人で行ったのは「六本木ヒルズ」をモチーフに絵を描いて欲しいというご依頼があり、六本木ヒルズの全体像を見てみたかったからでした。その絵は初めての特注絵画で、苦戦に苦戦してなんとか仕上げた記憶があります。とてもいい経験でした。

今は、フォトフレームのほかに、モザイク表札を一点制作中です。

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それから、新築のお宅の入口の塀に、表札を含めた幅1メートルちょっと、高さ20センチ程度のモザイクの制作する予定で、今ご依頼主様とデザインを検討中です。黒い横長はポストで、ポストとインターホンに表札部分が挟まれる形になります。

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外構にモザイクするのは初めてで、とても楽しみです!

来年は春に個展がなんと二つも続きそうなので、こちらのモザイクがが終わったら、ひとまず特注の制作はお休みして、絵の制作に集中したいと思います。




posted by marie at 16:36| Comment(0) | モザイクやガラス

2018年09月30日

2歳になりました

9月の始めに娘が2歳になりました。
とてもおしゃべりが上手になりました。
「お化けの顔〜」と言いながら顔をくしゃくしゃにしたり、
オリジナルの可笑しな歌や踊りを踊っては笑わせてくれます。

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自分の希望が叶わない時に、ギャーっと怒ってまだまだ大変なこともありますが、
少しづつお話でわかるようになってきてくれました。
病気や危ないことに気を付けながら、自分の好きなことを見つけて、
のびのび大きくなってほしいです。


posted by marie at 00:00| Comment(0) | 旅行や日常の自分のこと

2018年08月28日

残暑お見舞い申し上げます

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残暑お見舞い申し上げます。
一昨年は私が臨月の妊婦の夏、昨年はまだ歩けない娘の1歳目前、乳幼児の夏でしたので、比較的大人しく過ごしたました。
そしてようやく走り回れるようになった今年は、庭でプールをしたり、花火をしたり、お祭りに行ったりと一緒に遊ぶことができました。まだまだ怖がりで、プールも花火も、初めてのわたあめもかき氷もみんな最初は「こわい〜」という娘でした。さて、来年はどうなっているでしょうか。

まだまだ残暑が厳しいですね。皆様どうかおからだお大事になさってください。

さくらももこさんが亡くなったというニュースを知りました。
文字が読めるようになる前から、姉が持っていた「ちびまる子ちゃん」の漫画を愛読していました。
(文字が読めない頃は絵でお話を勝手に考えていました)
最初は姉が集めていましたが、いつからか私が僅かなお小遣いから単行本を買っていました。
幼児の頃から、小学生になっても、思春期になっても、大人になっても好きでした。
単行本にはおまけのページが多く、隅から隅まで何度も読み、上京する時も実家から持ってきました。
アニメでは、まるちゃんが色々な自業自得な失敗をするストーリーのイメージが強いですが、漫画原作は、繊細な子供心や、家族や友達との思い出に共感してしんみりしてしまうストーリーが素晴らしく、同じ話を読み返しては何度も涙しました。
そして単行本の表紙や扉絵など、ところどころに挿入されている装飾的なイラストが、本当にきれいで、大好きでした。幼い頃から、これ以上なく影響を受けた作家さんでした。
さくらももこさんのご冥福をお祈りいたします。



posted by marie at 16:10| Comment(0) | 年賀状/暑中見舞い

2018年08月22日

長野K邸キッチンモザイク完成!

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木田邸のモザイクが完成しました!好きに派手にやってくれちゃって!という素敵なお言葉に甘えて、壁紙などのインテリアとの兼ね合いは気にしつつも、楽しく作らせていただきました。人形劇の町、飯田で、人形劇に関わりの深い、人形劇が大好きな木田ご一家を思い浮かべながら、少しファンタジーで、ガチャガチャ楽しい音を鳴らしながら蠢いてるような楽しいカタチを詰め込みました。
20年くらいしたら目地入れ直し必要になるかもなーという話から、その頃は品川から飯田にリニアが開通してるから40分で来られるよ、じゃあ40分なら娘連れて来られる!と思ったけど考えたらその頃は娘は連れて歩くような年じゃないか、とかそんな会話から、この作品はキッチンで木田家の皆様の人生を見ながら暮らすんだなあ、と感じて、じんわり嬉しいのでした。
眺望最高で贅沢な空間使いにナミちゃんの拘りリフォームで夢いっぱいの木田邸でした!

余談ですが、、最近家ではママにべったりの娘について。私が長野に行った日は朝から一日娘とパパ二人きりで過ごしてもらっても、ママー!と泣くことはなかったそうです!昨晩寝る前に「明日はママ一日お仕事なんだー」「へーしょーなんだぁ」「明日はパパと二人で仲良くしてね」「いいよ」という会話をしたのを覚えていたのかもしれません。成長している。。パパも一日お疲れ様でした!

posted by marie at 05:32| Comment(0) | モザイクやガラス

2018年08月18日

長野K邸キッチンモザイク施工

作品を無事配送し、現地の大工さんにモザイクパネルを施工してもらいました。
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本当にありがとうございます!

この翌日、私も高速バスに乗って長野県飯田市のお宅に参上してビス穴の為に開けていたモザイクの隙間を埋め、モザイクパネルと壁の隙間の目地埋めをしました。アトリエと違って、周りを汚せないので色々緊張します。

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娘が寝るときに「ママがいい」とぐずると可哀そうだし、パパにも悪いと思い、娘の起きている時間までに家に帰りたいと思っていたので、当初の予定では2時間半くらいしか滞在時間がありませんでした。しかし、案の状作業が終わらず、予約していたバスを1席だけ空きのあった夕方の便に変更してなんとか完成させました。
おかげで、木田家の素敵な囲炉裏でご家族と美味しい炭焼きの焼肉をいただくこともできたし、帰宅したら娘も問題なく寝ていましたし、結果オーライでした!

posted by marie at 00:00| Comment(0) | モザイクやガラス

2018年08月10日

長野K邸キッチンモザイク目地埋め

1週間の作業中断のあと、娘も夫も風邪が回復して、作業を再開することができました。
なんとか予定通りにモザイク貼りが完了して、下処理や掃除をして、ようやく目地埋めをしました。

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全体を目地セメントで覆い、ゴムベラや手で目地に押し込みます。
普段の作品では白い目地セメントを使うことが多いですが、今回はキッチンという汚れ易い場所なので、最初から濃灰色と決めていました。白い目地はタイルの色が綺麗に見えますし、濃い色の目地はタイルの形が綺麗に見えます。

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ウェスなどで余計な目地セメントを綺麗に拭き取って完了です!

先日、目地埋めの様子が印象的だったのか、たまたま私が目地埋めしている場面を見た友人に、どうしてモザイクができるようになったの?大学で教えてくれたの?と聞かれました。
そこで、なんだか過去のことを色々思い出しました。
大学院では、道具と石と普通のセメントしかなくて、一番最初に先輩に先輩のやり方の目地なしの直接法のモザイク模写を教わっただけでした。木パネルへの簡易的なやり方でした。その後はインターネットで外国のモザイクの本を買ったものの、専門用語は辞書にはなく、ほとんど写真を頼りに自分で勉強したんだっけ、と思いだしました。屋外にも置ける立体作品を作りたいと思っていた私にとって、頑丈で雨雪にも耐えられるモザイクのベース作りが大事な課題でした。モザイクの本には素焼きの立体にモザイクをしている写真がありました。粘土で作った形を石膏どりして、その反転した石膏にセメントを流しこんでいると思われるやりかたも載っていましたが、石膏どりの面倒さを知っていたので、陶芸の方でやってみることにしました。その為、ベース作りの為に自由にやらせてくれる陶芸教室を探して数ヶ月通ったこともありました。その後大学院の陶芸科の先生に頼んで、陶芸科の生徒に混じってガス釜を使わせてもらっていました。取手の真っ暗な大学の森で、夜なべしてガス釜の管理をしたのはいい思い出です。色々試行錯誤した結果、陶芸のベースでは大きさの限界や、私の力量で作れる形の限界もあり、残念ながら私の選択肢から外しました。陶芸と同時に、大学院の石材工房にも足繁く通っては石彫もして、丸ノコの歯が人の身長くらいあるような、超大型の石切断の機械やグラインダーを使ったりしながら、石と、立体のことを体感的に学びました。夏休み間、ずっと石を磨いていたら腰を痛めて、ある日くしゃみをしたら立てなくなってしまったこともあったくらい夢中でやっていました。また展示台を作る目的で、鉄の工房にも出入りして、鉄の溶接や加工もできるようになりました。その経験が、後に大型の立体の基礎の設計図を考える指針になりました。色々な作業をするのに、木材の部品が必要になることが多く、木材工房にも通いましたし、ついでに展示台の仕上げをするのに、塗装の工房にも通い、そこで後に私が使うことになったFRPという素材を間近で見る機会に恵まれました。各工房の先生方には大変お世話になりました。修了制作の噴水作りの時には、岐阜の石職人の匠に鉄組みの基礎ににセメントで作る構造の多大なアドバイスをいただいた上に、噴水関係のプロの方を紹介していただいたりして、イメージの噴水に必要な金具を調達することができました。
最初は独学のような感じで始まったモザイクの勉強でしたが、モザイク噴水を作れるようになるぞ!という目標を持って過ごした2年間の大学院生活は、沢山の方々の支援でとても濃密な時間になりました。最終的には、鉄のベースにセメントで彫刻を作ってモザイクする、という作業が一通りできるようになりました。
大学院を出た後も、イタリアでモザイクの修業してきたミチヨと友達になり、私の作品を手伝ってもらうことでスぺリンベルゴ流の、ローマ、ベネチア風とはまた違う石の並びかた等、色々教わりました。それから、モザイク会議という日本のモザイクのプロ、アマの方々が集まる団体の公募展に一度出品したのをキッカケに、モザイク会議の大先輩達が私のことも気にかけてくださるようになりました。大変有り難いことで、建築関係のこと、設置施工の技術的に分からないことは、大ベテランのアトリエハシムラの橋村さんに聞いて解決しています。
また、FRPを頼んでいる会社の社長(井浦さん)は、発泡スチロール加工のイロハを教えてくれました。
モザイクには関係ないですが、大学生時代に独学で、一生懸命に作ったものの全くデタラメなチラシ印刷データを印刷会社に持って行ったら、「あのね」と印刷会社の事務所のパソコンに座らされて、基本を教えてもらったこともありました。
色々振り返ってみると、所属に関係なく、惜しみなく教えてくれる方々に恵まれて沢山勉強できたなあと思います。今年でもう35歳になりましたが、とても充実した20代、30代前半過ごせたと思います。

posted by marie at 00:00| Comment(0) | モザイクやガラス